〈はっぴぃandプロジェクト〉代表取締役 辻 瑞惠

――  『ゆいごん白書®』は2000年に考案されたそうですが、きっかけを教えてください。
きっかけは、2000年に他界した叔父の死でした。余命3か月と言われた叔父は今でいう「終活」を完璧にして、この世を去りました。その見事な死にざまをみて、「死にざまは生きざま」だと悟りました。同時に、私に万が一のことがあったら、当時東京に居た弟は私の保険や銀行口座、友人関係など何も知らないので困るだろうなと思ったんです。では、どうすれば叔父のような「アッパレ」な最期を迎えられるか。その時に考案したのが、入院から延命治療、葬儀、お墓のことなどの質問にチェック形式で答えていくだけで完成する複写式の『ゆいごん白書®』でした。
友人たちに「どう思う?」と相談したら、「それ、いいね!私も欲しい」と好評だったことから、300セットを制作。当時私はライター業をしていましたので、仕事の合間に『ゆいごん白書®』をインターネットで販売。まだエンディングノートもない時代、特に広告など打っていなかったのですが、関東の方などからも注文が入ってきていました。

――  2016年に全国に広めようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
私は2010年からイオンモール堺北花田(堺市北区)にあるJEUGIAカルチャーセンターの仏像彫刻教室に通っており、当時の店長から講師として新しい講座を何かやりませんか?とお声をかけて頂きました。試験的に『ゆいごん白書®』をその場で書いて仕上げる作成講座を開催したところ、参加されたお客様から「エンディングノートは書けないけれど、これなら簡単にできる」と高好評をいただきました。「お友達にも教えてあげたいので出張講座に来てくださいますか」とお声がかかるようになり、そこから口コミでどんどん輪が広がっていきました。皆さんにこんなに喜んでいただけるなら本腰入れてやってみようと思い、ライター業を卒業して現在に至ります。

――  この仕事をしていて一番嬉しかったことはなんですか?
「シンプル、簡単、確実で、お昼休みに完成する終活ツール」は他に類がなく、マスコミからも注目していただき、昨年は全国の新聞13紙やラジオ等でも紹介していただき、多い月は400人ほどの方からお申込みがありました。ある時、その新聞記事を見て『ゆいごん白書®』をご購入された方からお電話があり、その第一声が「ありがとう」でした。聞くと、「子どもたちから『エンディングノートを書いといて』と言われたけれど、私は戦争で学校に行ってなかったので読み書きが苦手。でもこの『ゆいごん白書®』はチェックするだけで、すごく簡単だから助かった」と何度も御礼を言っていただき、胸が熱くなりました。
またある方は、「海外に住んでいる息子に国際郵便で『ゆいごん白書®』を送ったら、電話がかかってきて『ママ、死んじゃうの?』と。『今は元気だけど、ママだっていつどうなるかわからないわよ』と言ったら、通年はクリスマスシーズンだけ帰ってくる息子が『来月はママの誕生日だから帰るよ』と言って日本で一緒に誕生日を祝ってくれたんです」とご報告してくださいました。このように『ゆいごん白書®』は親子の絆を深めることにも繋がります。

――  今、特に力を入れていることはありますか?
『ゆいごん白書®』は年代別やALLなど6種類ありますが、それとは別に2020年10月に、経営「健康診断」100~社長版『ゆいごん白書®』~が完成しました。近年、経済産業省では「健康経営」を推進していますが、健康経営を目指すには、まず経営の健康診断が必要です。そこで、100項目にチェックを入れながら、どこが悪いのか「見える化」できるようにし、同時に課題や問題点も見えてくる、経営者にとっては必要かつ重要な経営シートに仕上げました。
また、前述の見事な終活をした私の叔父も会社を経営していました。亡くなる前に、会社の終活も弁護士を入れて行っていましたので、トラブルは一切ありませんでした。社長さんは、いつかは事業承継、M&A、廃業のどれかの道を選ばないといけない時が必ずきます。それを見据えて会社の今と未来を考えることは、ご自身のみならず、社員、取引先、そのご家族のためでもあります。こちらの社長版も1時間ほどで完成しますので、真摯に向き合い、活用していただくことで、抱えている大きな荷物を少しでも軽くしていただければと願い、1年の歳月をかけて制作しました。

――  『ゆいごん白書®』を書くということは死と向き合うということでもあると思うのですが辻さんは死についてどのようにお考えでしょうか?
15年前に他界した私の父は僧侶で、死についてよく話をしていました。父も私も死ぬことへの恐怖心はなく、そこは一緒でした。私は一日のうちで就寝時間が一番好きなんです。いつも寝る前には両親に感謝をし、お釈迦様と神様に「明日も良い日です。ありがとうございます」と言ってから寝ます。そして朝、目覚まし時計が鳴って起きたら「今日も生きている。頑張ろう!」と。起きてこなければ「死んでしまった」ということです。その時がいつくるか誰にもわかりません。だからいつ死んでもいいように後悔のないように生きることが大切だと思っています。死んでお浄土の世界へいったら父と母に会えます。大好きな人たちもたくさん先にいっていますので、向こうでの再会を楽しみにしています。

――  仕事は何歳まで続けられますか?
私自身は小さな力しかありませんが皆さまからたくさんのお力をいただき、芽が出てようやく小さな花が咲いたところです。今はまだ一輪の花ですが、これをたくさんの花が咲くお花畑のように環境を整えていくことが今の私の仕事だと思っています。社長職は65歳で退く予定ですが、この仕事はやりがい、生きがいがあり「天職」だと思っていますので、会長職か相談役となり70歳を過ぎてもやっているような気がします。笑

――  新型コロナウイルスの影響はありますか?
ご依頼をいただいていた作成講座や終活の講演会等がコロナ禍で中止になりました。その一方で、オンラインで作成講座や認定講師養成講座を行うようになりました。オンラインは以前から検討していましたが、今回のコロナ禍をきっかけに本格稼働となり、岩手県や石川県、宮崎県など遠方の方にも受講していただけるようになりました。
現在、『ゆいごん白書®』認定講師は全国に59名。これまでは大阪で受講していただくことが前提でしたので、遠方の方の中には断念される方もおられましたが、オンラインで受講できるようになったことから、これまで以上に全国から受講していただいています。

――  堺市で事業を行ってきた会社として今の堺市をどう思いますか?
弊社は堺市で創業。2年前に大阪市内に本社を移転しましたが、今でも堺商工会議所の会員ですし、大変お世話になっています。堺市は歴史と文化があり大好きな街です。また自宅の最寄り駅「北花田」から会社のある「本町」駅まで御堂筋線一本で行ける利便性の良さも気に入っています。欲をいうなら私は車の運転をしないので移動は主に電車か自転車です。南北に移動する電車の線はたくさんありますが、東西の線がないのが不便です。先日も北花田駅に近い自宅から南海本線の堺駅まで自転車で行きました。笑

――  堺市はSDGs未来都市に選定されているのですがSDGsについてどのようにお考えですか?
弊社は昨年、一般社団法人 国際SDGs推進協会より「SDGs推進ベスト企業」に選んでいただきました。選ばれるまでは、SDGsのことは意識していなかったのですが、国際SDGs推進協会の理事長から「御社の事業はSDGsのスローガンである『誰一人取り残さない』がそのまま反映されている」と言われ驚きました。「家族の絆や安心できる未来、財産などの争い事の回避等いろいろな要素が『ゆいごん白書®』には含まれている。SDGsを意識して今後も取り組んでほしい」と、国際SDGs推進協会の公認商品にも選んでいただきました。今年から聴覚障がい者向けの『ゆいごん白書®』作成講座もスタート。SDGsのスローガンを実践しつつ、今後も積極的にSDGsに取り組んでいきたいと思います。

――  今後の目標をお聞かせください。
弊社のミッションは「『ゆいごん白書®』を国家プロジェクトに、そして世界へ」。ビジョンは、「30代以上の国民が『ゆいごん白書®』を書く『時代』『文化』を創る」です。
終活と向き合い自分の人生の最期にきちんとマルをつける人が多くなれば、家族間の争いごとが減り、親子の絆が深まり、健康や人生について考える人が増えます。その結果、生きイキと暮らす人たちが増えれば、約36 兆 円(2020年/財務省)の社会保障費の削減にもつながります。国家プロジェクトを目指す理由の一つもそのためです。今後は、社会や国に貢献できるこの事業を世界中の人々にも届けたいと考えています。今後とも応援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

株式会社はっぴぃandプロジェクト
〒541-0056 大阪市中央区久太郎3丁目1-15 
メビウス御堂筋本町BLD 703
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