〈三天被服〉代表取締役 東谷 麗子

――  まず、三天被服の名前の由来を教えて下さい。
私が生まれた当時、実家の家業が「三天被服」という作業服屋だったことから、独立をする時にその名前をいただきました。「三天被服」は、私が小学6年生の時に一度倒産し、父が別の名前で新たに作業着服屋をはじめ、そこから「のれん分け」を経て、2015 年に独立しました。

――  事業のビジョン(目標)を教えてください。
三天被服はお仕事用のユニフォーム販売を行っており、その中でも女性専用作業服に力を入れています。事業を始めた頃、実際、現場で働いている女性の方にお話を伺ったのですが、「このような女性用作業服があるのですがいかがですか?」と聞くと「私は会社で女性らしさを出さないようにしているのに、なんでわざわざ目立つような服を着ないといけないのですか?」と言われてすごくびっくりしました。女性だからということで着替えが遅い、トイレが遅いなど言われるのでいつも地味にしているとおっしゃっていました。まだまだ女性が働きにくい環境だと感じました。世の中では、女性の社会進出を応援すると言っていますが、まだまだ男性社会の中に埋め込まれた女性の社会進出というように感じます。仕事に男も女も関係ないように振る舞うことで認められていく傾向があるように感じます。男性が得意なこと、女性が得意なことってあると思うのです。それぞれの特徴を活かし合って、ちゃんと認めあれば補える関係だと思います。おそらくそういった影響もあり、作業服は男女兼用なんです。しかも男女兼用って男性用なんですよ。男性用を小さくしただけなんです。男性と女性では骨格も違いますし体型も違う訳ですから女性専用作業服は必要だと思います。女性が本当に活躍できる社会を広めていくことが当社のビジョンです。

――  この仕事をしてて嬉しかったことはなんですか?
また悲しかった辛かったことはありますか?
嬉しかったことは、三天被服はこれまでいろいろなビジコンなどに参加してきました。大阪起業家スタートアップに参加したときにスポンサー企業だった中西金属工業株式会社から特別賞をいただきました。そして三天被服のビジョンに共感していただき、制服のご注文まで頂いたのです!しかも他社で全社員分の制服を注文していたけど女性用としての制服は注文していなかったので、ぜひお願いしたいとおっしゃっていただき女性用作業服の必要性を感じて頂いたことがとても嬉しかったです。
辛かったことは、三天被服のオリジナルブランドとして女性専用作業服の販売を始めるに当たり縫製工場の依頼する必要があるのですが、この縫製工場探しにとても苦労しました。当初は十分な資金がなかったので受注生産という形で販売を始めることにし最低ロットを10着にしたのですが、縫ってくれる縫製工場が見つかりませんでした。またニットの作業服をつくる縫製工場が少なかったのです。そんな中、通常業務の空き時間にならやってもいいよという工場があったのですが、いつ上がってくるかわからないのでお客様に納期を伝えれないという事もあったり、その他にもいろいろな縫製工場に交渉しましたが見つかりませんでした。そして諦めかけていたときに、ようやく引き受けてくれる縫製工場と出会いました。またこの会社が期待以上の対応をしてくれて今では本当に助かっています。それにしても、縫製工場探しには苦労しました。

――  今、特に力を入れている事はありますか?
一つは、オリジナルブランドのアイテム数を増やしお客様に選んでいただけるようにすることです。そしてもう一つは、オーダー作業服です。いわゆるお客様の別注品です。こちらはお客様の想いを形にすることが出来ます。現在この2つに力を入れています。

――  将来的にこの仕事は娘さんが継承されるんですか?
今は私が挑戦したいことが沢山ありますので、そこまで先のことは考えていません。娘がやりたいと言うのであれば嬉しいですが、自分のやりたいことをやってほしいと思います。この仕事に対しての私の想いに共感してくれる方でしたら身内であってもなくても良いと思っています。

――  新型コロナウイルスの影響はありますか?
もちろんありましたよ。当社は、オリジナルブランドの作業服とオーダー作業服の他にTシャツなどの既製品の販売も行っておりまして、その既製品の注文が大幅に減りましたね。一日も早くコロナウイルスが終息してほしいです。

――  堺市で事業を行ってきた会社として今の堺市をどう思いますか?
私は、元々S-Cubeにいましたので行政の情報も受けやすく、堺市からは補助金など色々な支援を頂いています。以前、商工会議所の青年部に入っていましたので知り合いも多く仲良くさせて頂き良くして頂いています。堺市外の経営者さん達からは「堺市はフォローも多く、良く話を聞いてくれる」ので羨ましいと評判がいいです。また堺市には商工会議所があり、産振センターがあり公庫もあり、何か困ったことがあればいつでも相談出来て本当にありがたいと思っています。

――  SDGsについてどのようにお考えですか?
また何は取り組みは行っていますか?
私は、SDGsについては本気に考えていますよ。色々と考えてはいますが、その中でも今、特に揚げると繊維リサイクル問題です。このSDGsについては、今後、企業にとって切り離して企業活動を行っていけるものではないと考えます。これまで企業は無意識のうちにはこういった取り組みに関わってきたと思いますので、今後は更に意識をして取り組まねばならないと思います。各企業が自社の取り組み目標を掲げていくということが、当然という社会になっていくと思われます。もっともっと前面に出して取り組まねばならないと思います。

――  今後の目標をお聞かせください。
SDGsにもあるジェンダー関係では、女性の活躍の場を増やす取り組みを実施することを考えています。私の知り合いに、製造業を営む女性社長がおり、その方は女性社員を増やし企業実績を上げている方がおられるので、その方を中心に、もう一人同じ製造業の女性社長と私との3人で、理屈ではなく、実際の現場の本当に実のある取り組みを考えています。支援会や勉強会のようなものではなく、実際、現場の社員の声、社長の声、実践現場の生の声を取り入れ、まずは製造業にもっと女性社員を増やし、女性が働きやすい職場を実現する取り組みから始めたいと考えています。

株式会社三天被服
〒591-8032 堺市北区百舌鳥梅町1-4-12 コバショウビル3階A号
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