〈海の家 犬吉〉代表 河内 康浩

――  犬吉の名前の由来を教えて下さい。
実は深い意味はありません。(笑)でも、お客さんが店に入る前に、「この店入ってもいいんかなー」と一瞬戸惑う名前にしたかったんです。はじめは「犬吉」ではなく「犬」という名前にしようと考えていたのですが、友人達に話をすると皆に「それはあかん」といわれ、考えた結果「犬吉」になりました。

――  起業のきっかけを教えてください。
子供の頃からお父ちゃんに堺の昔話をよく聞かせれていたのですが、このあたりは、お祭りも信仰も全部、海に関係するものばかりでした。しかしその後、このあたりの海は全部埋めたてられ、海に触れられるところほとんど無くなり水平線が見えるところがあれば奇跡に近いです。そんな中、お店をはじめるのだったら、お父ちゃん話してくれていた海を思いだせる仕事がしたいと思っていました。23才の時、海沿いで何かしたいと思い、海沿いをずっと歩いていたら使われていない倉庫の裏の堤防から夕日が見え、ほんの少しだけ水平線が見えるところがあり、ちょうどその時に太陽が落ちてきて、ここやと思いました。早速調べてみると、その倉庫は誰かが借りているらしいが、使っている気配は全くなく、「ここが空いたらここを手に入れたい」と思ったのです。そして、そこを借りるための前準備として、なにか始めようと思い、犬吉を開いたのです。

――  おすすめのメニューはありますか?
犬吉を開けた時からの定番は、キカイアブラですね。辛いすじ肉のチゲです。これは予約制にしています。それと鳥の網焼きも外せないメニューです。またキャベポンはキャベツと豚肉を茹でて、大根おろしと、ネギとノリとポン酢をかけたもので、これも美味しいですよ。

――  お店の独自の特徴を教えて下さい。
犬吉に月に1度くらいのペースで、繋がりのあるミュージシャンに来ていただいてライブを行っています。なかないい感じですよ。そのほかも野外イべントみたいなことをやっていまして、堺市には夜市があり毎年沢山の人が集りますが、若い方は夜市がなんの祭りなのかも知らず、ただ単に魚を買いに集り、花火が上がる日としか思っていません。大魚夜市とは、日本中の漁師町にある海の神様をまつった住吉神社の総本山住吉大社の夏まつりの日に、大浜沖の奉納のため全国から漁船が集まります。その時、翌日奉納する分以外を浜の民衆に配っていたのが夜市のはじまりなんですね。鯛を担いだえべっさんが大勢でやって来たーみたいな感じの夜ですね。それと、その海の神様の総本山である住吉大社は、あの場所がもともと堺で堺のど真ん中の神社であったということもゼッタイに忘れてはいけないところです。こういった堺の大切な歴史を皆さんに知っていただくための活動も行なっています。

――  この仕事をしてて嬉しかったことはなんですか?
毎年6月10日位になると、太陽が沈むところがこの店の前から見えるんですよ。7時過に南海本線の高架の下と消防署のビルのその向こうに小さい空が残っていて、その小さな空間から、もう少しで水平線につく位の高さのところに太陽が調度ハマることに気が付いて、それから毎年、その日にはイベントをやる日にしています。この発見はとても嬉しかったですね。
それと、ある時から満月の日にもイベントをしています。ここ堺にはフェニックス通りという道路がありまして、何回たたきのめしても必ず復活をとげる町、堺の不死鳥伝説にちなんだものです。この伝説の不死鳥には必ず何かモチーフがあると思い探していたある満月の明け方、なんとなく落ちていく月に誘われて埋立地の先までいったんです。その真っ赤になって沈む月を見た時(うさぎに見える暗い部分ではなく)その明るい部分が翼を広げた火の鳥のように見えたんです。そして月が完全に沈んで振り返ると、今沈んでいった月とそっくりの柔らかい光の朝日が登っていました。これが不死鳥伝説のモチーフに違いない!そう思ってインターネットや図書館で6年くらい調べ続けましたが何も出てきませんでした。諦めて、まぁいいや、自己論やけど月の火の鳥のお祭りをしようと思って、なにげに選んだ満月の日の日めくりカレンダーにあったのが「ヒノトトリ(丁酉)」陰陽で陰の太陽、つまり月を意味する火の鳥の日と書いてあったのです。そしてその年が60年に一度の丁酉年だったということが解って、嬉しいを超えて寒イボが出ましたね。確立でいうと10万8000日に一日の火の鳥の満月の日を諦めた僕が引いたんです。そのお祭りはSet&Rise(moonset&Sonrise)として5月に行っています。

――  今、特に力を入れている事はありますか?
人との繋がりに力を入れています。1つは、アーティストの方は、みんなが心の底では思っているが、なかなか形として表現できないようなことを表現してくれる存在だと思っていましてリスペクトしています。2つは、犬吉で音楽で繋がった友人たちが、千早赤阪村などに移住して有機農業や、古いものを再生する事業を行なっており、そういった活動を行う人達も応援していきたいと思っています。3つは、昔から輪になって囲んで一緒に海の信仰をしてきたであろう淡路島の人たちとも、もっと繋がっていきたいと思っています。こういった人たちとの出会いや繋がりを大切にし応援していきたいという思いからさまざまなイベント等を行なっています。

――  お店をされる中でのビジョン(目標)を教えてください。
皆さんが海と向き合っていただける場所にしたいと思っています。実際にできるかは分からないですが、この場所に海の風景が昔のように戻ってきたら嬉しいと思っています。こういうことは、皆の頭の中のイメージが作り上げていくと思うので、どういう風景、どういう世界がいいなーと思うイメージが皆の心に広がって、そういう方向性の車輪がゴロと動いたらいなーと思います。ずっとこの場所にいるかどうかは分からないですけど、海だけじゃなく、自然の上にちゃんと生きているということを、何をやってもいいということではなく、ちゃんと、謙虚に動けば、自然は勝手に戻ってくると思います。

――  新型コロナウイルスの中で事業継続させるために
何は取り組まれていることはありますか?
私が調べた結果、コロナウィルスの恐怖などは存在しないと思います。世の中が実際ではないことに恐怖をあおっているだけだと思います。20年前からのインフルエンザと風邪で亡くなった人の数をインターネットで調べたのですが、去年は0です。そして、その20年前からのインフルエンザのグラフに、去年にコロナで亡くなった人の数を当てはめたら、20年間で一番死亡者が少ない年にハマるのです。ということは、去年は過去20年間で一番健康に過ごした年であったと言えるのです。そして、今年も同じような経過をたどるのだと思います。ということは、コロナへの対応は成功していると言えるのです。それなのに今だにパンデミックだとあおり続けている。ですので私は逃げる事なくルールに乗っ取った上でこの犬吉を変わる事なく継続させていきます。

――  堺市で事業を行ってきた会社として今の堺市をどう思いますか?
街路樹の扱いがひどいと思いますね。例えば堺の象徴の木は柳なのですが、その木が、あまりにも無造作に切られている。もっと子供を育てるように、丁寧に扱って欲しいです。ですので造園業者の選定についても、市民から投票してもらう等の工夫と対策が必要であると思います。

海の家 犬吉
〒590-0834 堺市堺区出島町1-7-20

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