〈三嶋商事〉代表取締役 三嶋 賴之

―― 独自の特徴などあれば教えてください。
三嶋商事は、治療用・介護用食品の専門卸問屋なのですが、問屋としては病院や老人福祉施設に直接納品をする傍ら、在宅にて治療・療養している方へはビースタイルというネットショップを通して全国また海外に商品を発送しています。ネットショップ大賞では医療・介護部門で一位になりました。

―― 今、特に力を入れている事はありますか?
ブランディングです。2021年からブランディングチームを作りまして、現在ブランディングに注力しています。特にインナーブランディングに力を入れ、三嶋商事の想いをスタッフで共有し、価値観の共有をしていきたいと思っています。
―― 経営方針に「みんながハピネスを実現する。」とありますが。現在どれくら実現出来ていますか?
登山で例えるならまだ1合目くらいです。仕事では「人を救うことができた」というやりがい、そして個人としてはたくさんの学ぶ環境の中「成長」を感じることが「みんながハピネス」に繋がると思っています。

―― リクルートページに「自社商品を開発・販売や社会貢献活動など、新しいチャレンジを行っていく」ありますが、具体的にどのような商品や活動をされていますか?
商品開発としては、「みしまのたんぱく質調整米」や「みしまの御膳 ほのか」などを開発しました。この業界では栄養成分が優先されがちで味にこだわった商品が少ないです。ですので三嶋商事では、商品の栄養面はもちろんのこと、味にもこだわっていますので大変好評頂いています。また、商品に興味を持っていただくためにパッケージのデザインも大切だと思いますのでこだわっています。社会貢献活動としては、介護職の素晴らしさを伝えるための介護甲子園や、若者たちに中小企業の魅力を伝えるためのミライ企業などでも活動を行っています。


―― 今後の地域医療について、どのようにお考えですか?
年々、高齢化は進んでいます。病気になったら治療することは当然ですが、病気にならないように予防する事も大事です。日頃から予防していれば病気になる確率は下がりますので、元気で長生きするために予防の重要度をもっと地域の皆さんに伝えていく必要があります。
―― 新型コロナウイルスの影響はありますか?
直接的な影響はありませんでしたが、当社の場合リモートワークが出来ない事業ですので、そのあたりは大変でした。今はコロナウイルスとの付き合い方を皆が分かってきたので特に影響はありません。
―― 堺市に本社を置く企業として今の堺市をどう思いますか?
堺市だけで街づくりをするのではなく大阪府全体で捉え一体化した観光戦略を考えるのが良いと思っています。素晴らしいモノづくりをされている会社もたくさんあります。堺市がリーダーシップをとり、そのような企業を発信して行けるブランディングができればもっと堺市も注目されると思います。
―― 10年後 20年後も堺市で事業を行なっていると思いますか?
私は堺で育ちましたし堺市は好きですが、事業を行っているかは分かりませんね。本社機能としてはあるかもしれませんが、今後事業を拡大するに当たり、物流機能が手狭になれば移転するかもしれません。

―― 堺市はSDGs未来都市に選定されているのですがSDGsについてどのようにお考えですか?
SDGsは大切だと思います。SDGs未来都市として堺市から企業に対してもっと発信していけば広まっていくでしょうね。三嶋商事ではまず、食品ロスに力を入れていますので「12.つくる責任つかう責任」ですね。それと「3.すべての人に健康と福祉を」、そして「11.住み続けられるまちづくり」に当てはまると思います。

―― 会社としての目標や野望をお聞かせください。
もっともっと地域医療に貢献できる企業になるためにもブランディングを通じて認知向上を目指し、今ある事業にさらに磨きをかけていきます。リハビリと栄養を掛け合わせた予防事業にも興味・関心を持っています。
三嶋商事株式会社
〒599-8237 堺市中区深井水池町3178
https://mishima-s.com